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GRAVE DIGGER | |
| EXCULIBER |
77
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| エクスカリバー (1999) | ||
| GRAVE DIGGERのコンセプト・アルバム第三弾。今回はアーサー王伝説。しかし毎度ベタベタのテーマ設定ですね。Voのクリス・ボルテンダールの歴史好きがこうしたコンセプト作を生んでいるそうだけど、この人日本人だったらきっと司馬遼太郎とか吉川英治とか、そのあたりが大好きになっていたんでしょうね。次作ではこうしたテーマから離れたので、恐らく前2作とあわせて「三部作」などと語られることでしょう。語られることがあれば、ですが。で、肝心の本作の内容だが、基本的に前作「KNIGHTS
OF THE CROSS」の延長線上にある、キーボードやクワイアによる演出を加えたドラマティックなヘヴィ・メタル。変わったところは、これまでより予算が増えたのか、薄めだったサウンドに重厚さが加わり、ややヘヴィな印象が強まったこと(若干音がこもり気味ですが)。疾走感も前作より増しており、パワフルになった印象。その結果、さらにBLIND
GUARDIANフォロワー的なイメージが強まったような…(キャリア的には先輩なのに)。Voが実はちゃんと歌えば歌える人であることにようやく気付いたため、どうせならヒステリックなシャウトや無駄なリキみは抑えて普通に歌い上げてくれればいいのに、と思ってしまいました。「えくすかりぶー!」と聴こえるサビに思わず笑ってしまう勇壮なタイトル曲を筆頭に、今回も曲の出来は結構いいのですが、前作で感じたのと同様の不満は今回も残っているので、点数はこの程度。 補足:やはりこれまでの3作は、欧州では「中世三部作」と呼ばれ、3枚をパッケージにした仕様のアルバムなども発売された模様。 |
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GRAVE DIGGER | |
| KNIGHTS OF THE CROSS |
75
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| ナイツ・オブ・ザ・クロス (1998) | ||
| GRAVE DIGGERのコンセプト・アルバム第二弾。今回のテーマは十字軍、聖堂騎士団。前作のドラマティックな正統派ヘヴィ・メタルを順当に受け継ぎ、さらにキーボードやクワイアを増量し、よりメロディックなサウンドに仕上げている。結果、BLIND GUARDIANに代表されるような極めてジャーマン・メタルっぽい音楽性となった。ただ、前作を聴いても思ったのだが、ウド・ダークシュナイダー(ACCEPT〜U.D.O.)を彷彿させる、ヒステリックなシャウトを多用するヴォーカルはこうしたドラマティックな旋律の歌い上げには向いていないし、それ以上にギタリストのサウンドメイクのラフさ、プレイの芸の無さが、完成度の高さが問われるこの手の音楽のクオリティを下げている。曲自体は決して悪くない、いや、むしろ結構いいのだが、僕はこのVoとGではこの音楽世界にハマり切れないし、「THE REAPER」を気に入ってファンになったような向きには「疾走曲が足りない」と言われるかも。 |
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GRAVE DIGGER | |
| TUNES OF WAR |
78
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| チューンズ・オブ・ウォー (1996) | ||
| これまでは馬鹿馬鹿しいまでに「ただのヘヴィ・メタル」を追求していた彼らだが、今回はなんとスコットランドの歴史をテーマにしたコンセプト・アルバム。アルバムのイントロからスコティッシュ・パグパイプの音色が登場し、雰囲気を盛り上げる。とはいえ、基本的な音楽性は変わるはずもなく、絵に描いたような正統派ヘヴィ・メタルであるのだが、ケルト風のメロディや、よりドラマティックな展開の多用によって、ある種の洗練を感じさせる。なんとなく同じドイツのRUNNING WILDやBLIND GUARDIANのやっていることに接近したようで、ドイツでは高い人気を誇る両バンドにあやかろうとしたのだろうか、と勘繰ってしまうような路線ではある。とりあえず、前作「HEAET OF DARKNESS」に欠けていたキャッチーさと疾走感が戻ってきた印象で、出来は悪くない。 |
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GRAVE DIGGER | |
| HEART OF DARKNESS |
65
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| ハート・オブ・ダークネス (1995) | ||
| うーん、前作までと同様、NWOBHM直系のピュアなヘヴィ・メタル・サウンドであることは間違いないんだけど…。疾走曲が減少し、ダークで重い曲が増えた今作は正直退屈…。傑作「THE REAPER」は疾走感でごまかされていたのだろうか…と、ふと考えてしまったほど。たしかに「ダークでヘヴィ」というのはこの時代のトレンドだったけど、それを狙ったのだとしたらそもそも音作りから曲作り、歌詞、イメージ、全て変えないと…。曲調だけ変えても冗長な印象が強まるだけ。聴いていると眠くなります。少なくとも日本ではこのアルバムでコケた印象がありますね。ここで前作並みのアルバムを発表していたら、もしかしたらRAGEくらいの人気は確立できたかもしれません。次作以降で繰り広げられるドラマティックなコンセプト・アルバム路線は日本人好みの部分もあって悪くなかったのだし。 |
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GRAVE DIGGER | |
| THE REAPER |
83
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| ザ・リーパー (1993) | ||
| 80年代、HELLOWEENやRUNNING WILDらと同時期にデビューし、ACCEPTのブレイク以降盛り上がっていたドイツのヘヴィ・メタル・シーンの一翼を担っていたGRAVE DIGGERの復活アルバム。一時期ポップな音楽性に傾き、DIGGERと名前を変えていた時期の痕跡は全く残さぬ、徹頭徹尾ヘヴィ・メタリックな作品に仕上がっている。それも、スラッシュ・メタルや、当時流行していたPANTERA風のモダンなヘヴィさなども一切無視し、NWOBHMの時代にタイム・スリップしてみせたかのようなサウンドで貫かれている。アルバムタイトル「死神」に象徴されるような悪魔的で邪悪なイメージ、荒々しくもダークなストーリー性を感じさせるコード進行で、リリース当時こうした音楽が絶滅の危機に瀕していたことを嘆くNWOBHM原体験者たちの心をガッチリつかむことに成功、BURRN!誌のレビューでも高得点を獲得し、B級メタルとしてはかなりのセールスを記録した。実際疾走曲からドラマティックな展開を持つ曲まで、どの曲もおしなべてよく出来ており、また、アルバムの大半を名手ヨルグ・マイケルのパワフルかつタイトなドラミングに支えられた荒々しい疾走曲でまとめたことで、刺激に慣れた現代のヘヴィ・メタル・ファンにも充分アピールしえるアグレッシヴさを提示できたことが成功の鍵といえよう。 |
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