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REVOLUTION RENAISSANCE
TRINITY
82
トリニティ (2010)

前作発表後、レーベルを移籍し、Bをマグナス・ローゼン(元HAMMERFALL)、Keyをボブ・カティオニス(FIREWIND他)にチェンジ。強力メンバーを迎えて心機一転かと思われたが、本作発表前に「活動停止」がアナウンスされ、結果的にラスト・アルバムとなってしまったサード・アルバム。極めて内省的でおとなしい作風だった前作に比べると、だいぶパワー・メタル的なエッジが回復しており、マグナスの加入でリズム隊が強化されたことが功を奏しているのか、死にゆくバンドとは思えないほどサウンドに活力がある。全編を通しての疾走曲はほとんどないが、サウンド全体にスピード感というか勢いがあるので、その点に不満はない。バッキングのパターンやキメの入り方など、楽曲の骨格がこれまでティモ・トルキが発表してきた過去の音楽そのままで、フレーズの使い回しなども目につくし、パクリ(10分を超える大作タイトル曲#8のイントロはどう聴いてもメイデン…)も散見されるのも事実だが、変にらしくない音楽をやられるよりはマシ、と好意的に解釈してみる。全体的にややキャッチーさに欠けるというか、盛り上がりきらないもどかしさのようなものがあるのは事実だが、ティモ・トルキがいた頃のSTRATOVARIUSの音楽が好きな向きであれば楽しめるだろう。こうなるとガス・モンサントのハスキーでラフなVoよりはティモ・コティペルトの声が欲しくなってしまうのがファン心理だが(笑)。

REVOLUTION RENAISSANCE
AGE OF AQUARIUS
78
エイジ・オブ・アクアリウス (2009)

前作「NEW ERA」は本来STRATOVARIUSの新作として制作された作品をゲスト・ミュージシャンを迎えて録音した作品だっただけに、パーマネントなメンバーを集めて制作した本作が新しいバンドとしての「真のデビュー作」といえる。だが、そのサウンドはSTRATOVARIUSとはいささか趣を異にする内省的なメロディアス・ハード・ロックで、メロディック・パワー・メタル的なサウンドを期待していた向きにはおそらく肩すかし。特に4曲目以降はほとんどミドル〜バラード系の楽曲ばかりで、さすがにHR/HMとしてはメリハリに欠ける感は否めない。個々の楽曲にしても、北欧っぽい哀感に包まれているのは悪くないのだが、雰囲気ものにとどまっており、ボーッと聴いていると、いつの間に次の曲に切り替わったのか気付かないほど(苦笑)。まあ、古巣のSTRATOVARIUSも「DESTINY」以降確実に内省的な方向に向かっていたし、前年に出たティモ・トルキのソロ・プロジェクト「SAANA」などを聴いても、彼がこうしたニューエイジ的なサウンドを志向していることは明らかだったので、本作の方向性については理解できなくもないが、この程度のクオリティでは納得はできないな。ガス・モンサント(Vo:元ADAGIO)のVoは可もなく不可もなく、といった感じだが、この音楽ではあまり強力すぎるVoは似つかわしくない気もするし、個人的には嫌いではない。

REVOLUTION RENAISSANCE
NEW ERA
82
ニュー・エラ (2008)

レーベルとの契約問題に端を発する様々な問題を経て、STRATOVARIUSを「解散」させたティモ・トルキの新プロジェクト。元々本作はSTRATOVARIUSのニュー・アルバムとして制作され、実際に録音までされたもので、このバンド名は本来アルバムのタイトルになるはずだったもの。本盤ではバックの演奏はTHUNDERSTONEのメンバーをはじめとするフィンランド人ミュージシャンによって差し替えられ、Voはマイケル・キスク(元HELLOWEEN)、トビアス・サメット(EDGUY)、パシ・ランタネン(THUNDERSTONE)の3名が分け合っている。STRATOVARIUSの新作として制作されていた頃から、「VISIONS」の時代を思わせるメロディック・パワー・メタル作品になるとアナウンスされていたアルバムで、確かに間奏で「Against The Wind」を思わせるフレーズが飛び出す疾走曲の#1や、あからさまに「Paradise」と同じバッキング・パターンを使用している#3などを筆頭に、過去のSTRATOVARIUSを思わせるサウンドである。ただ、完全な疾走曲はその#1のみで、あとはPET SHOP BOYSの「It's A Sin」を思わせるサビがキャッチーな#2や、HELLOWEENの「Power」を思わせるAメロの#6、これも「Paradise」や「S.O.S.」の系譜に連なるキャッチーな#9など、全体的にはキャッチーでコンパクトな印象の強いアルバムだ。個人的にはイェンス・ヨハンソンやヨルグ・マイケル、ティモ・コティペルトといった個性的なプレイヤーを欠いた本作では、ティモ・トルキの作曲力・アレンジ力の「浅さ」と「個性の薄さ」が強調されてしまったように感じられる。強力なVoゲストの貢献もあって、それなりに質は高く、耳なじみは良いものの、インパクトは薄い。

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