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YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE
PERPETUAL FLAME
78
パーペチュアル・フレイム (2008)

自身のレーベル「RIGING FORCE RECORDS」からのリリース第一弾となる本作最大の話題は、やはり元JUDAS PRIEST〜ICED EARTHのティム"リッパー"オーウェンズ(Vo)の加入だろう。強力なメタル・シャウターであるリッパーの加入、そしてリリース前のインタビューにおける「今までのアルバムが帆船だとしたら、今回のアルバムは原子力潜水艦だ」などといった発言から、ひょっとするとイングヴェイの音楽がこれまでよりメタリックになるのか?という予想、あるいは期待を持って聴いてみたが…やっぱりというか「ALCHEMY」以降のギター・オリエンテッドないつも通りのイングヴェイでした(苦笑)。クラシカルなイントロから疾走に転じる#1から「I'll See The Light Tonight」っぽいリフで始まる#2の流れはなかなか緊張感があっていいのだが、#7、#8とインストが立て続いた後、イングヴェイ自身がVoを執るバラード#9に至る頃にはすっかりダレまくり。サウンドは近作では比較的マシな感じにまとまっているし、楽曲も前作よりは多少練られた跡があるが、やはりリッパーの強力ではあるが大味なVoはイングヴェイの楽曲が持つ、温暖なマイアミ暮らしが続いてなお消えぬ北欧風味を完全に殺してしまっており、ミスマッチもいい所。この人はもう音楽は変えられないんだろうから、もっと合うVoを探したほうがいいかも。YouTubeで観る限り過去の名曲も全然歌いこなせてないし…。

YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE
UNLEASH THE FURY
79
アンリーシュ・ザ・フューリー(2005)

捨てる神あれば拾う神あり、とはよくいったもので、ここ数年日本では人気が失速気味だったイングヴェイが、なんとアメリカで復調の兆しを見せ始めた。しばらく「速いだけで中身のないギタリスト」というイメージで「聴かず嫌い」の対象になり、アメリカではここ10年ほどインディーズでの活動を強いられてきたイングヴェイだが、スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニと全米を回ったG3ツアーが再評価のきっかけになった。そして昨年、アメリカでは未発売だった前作「ATTACK!」は大手メジャー「Epic」からリリースされ、まずまずのセールスを記録したらしい。そしてここ日本でもレコード会社を外資系大手の「UNIVERSAL」に移籍してのリリースとなる本作は、まさに「起死回生を賭けた勝負作」であるはずだった。…が、蓋を開けてみると、何の気負いも感じられない、いつも通りのイングヴェイ。それどころか1曲目はJUDAS PRIESTの「Painkiller」みたいなリフだったり、#6はACCEPTばりのヘヴィなベースラインを持っていたりと、全体的に妙にメタル色の強い無骨な仕上がり。おまけにいつにも増して抜けの悪いサウンド。こういうサウンドがナマっぽくてカッコいい、とカン違いしてるんだろうか…。おまけに18曲収録って、さすがに集中力がもちません。やりたいことをやりたいようにやる、という子供じみたアティテュードをパンクと呼ぶとしたら、イングヴェイは正真正銘のパンクスだと思う(成金趣味だけど)。

YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE
ATTACK!!
83
アタック!!(2002)

同じシンガーが3作続けて歌うことはない、というジンクスを見事に踏襲し、元RAINBOWのドゥギー・ホワイトを新たなシンガーに迎えて発表されたアルバム。ちなみにKeyは元DREAM THEATERのデレク・シェリニアン。ミドル・テンポの曲からアルバムがスタートするため、ツカミは弱い。おまけに過去のアルバム、それも90年代に入ってからの自己のアルバムで聴かれたようなアレンジやメロディが頻出する。そしてこれはここ数作ずっとそうだが、ギター・ソロは手癖の嵐。…なんだけど、意外と悪くないんだよなぁ、コレが。よく聴くとなかなか劇的なメロディを持った曲が多くて、ジワジワと効いてくる。#4、#5、#8、#9、#12、#13あたりがお気に入り。ここ数年、イングヴェイが自身の音楽を語る際によく使っていた「Baroque & Roll」という言葉を曲名に冠したインストの#6も悪くない。前任が前任だけに批判されることも多いが、ドゥギー・ホワイトはクセのない歌声でなかなか雄々しく歌い上げていて個人的には好感度大。イングヴェイ自身が歌うジミヘン風の#10「Freedom Isn't Free」がなぜアルバムのこの位置(途中)に入っているのかは不明。

YNGWIE J.MALMSTEEN'S RISING FORCE
WAR TO END ALL WARS
77
ウォー・トゥ・エンド・オール・ウォーズ(2000)

とにかく音質が酷い。今日びアマチュア・バンドのデモ・テープでもこれよりマシなのがゴロゴロしている。元々イングヴェイはあまり音質にこだわりを見せず、あくまで楽曲と演奏が音楽の価値を決める、と考えているフシがあったが、これはあまりと言えばあまりなのではないか。おまけにジャケットも酷い。ヴァイキングっぽいモチーフは北欧様式美ファンにはソソるものがないわけではないが、これじゃファン以外CDを手に取る気にもならんだろ。「TRILOGY」のジャケットもアレだったが、誰かイングヴェイにイラストの上手いヤツ紹介してやれよ(って、喜国センセイも言ってたな)。楽曲の方向性は前作の流れを受け継いだ北欧様式美色の強いもので、#5、#10のような佳曲もあるのだが、この音質では素直に楽しめない。音質の悪さを跳ね返すだけの楽曲でもないと言ってしまえばそれまでかもしれないが…。音質のせいか楽曲のせいか、マーク・ボールズのヴォーカルも妙に無機的に響き、甲高いだけ、という印象もなきにしもあらず。日本での人気もこのアルバムでかなりブレーキがかかってしまったような感も。ヨーロッパのB級ネオクラバンドのCDです、といって聴かされれば「オッ、これいいじゃん」と思えたかもね…。

YNGWIE J.MALMSTEEN'S RISING FORCE
ALCHAMY
86
アルケミー(1999)

前作がキャッチーなヴォーカル中心のアルバム(彼にしては、だが)だった反動か、1曲目のインスト「Blitzkrieg」からまるでタガが外れたかのような弾きまくりを聴かせるアルバム。ヴォーカルには「TRILOGY」に参加し、日本では歴代ナンバーワン・ヴォーカリストとして評価の高かったマーク・ボールズが復帰している。ゴシックな雰囲気を持つコーラスが印象的な#2「Leonardo」や、今まであまり聴かれなかったタイプのサビが魅力的な#4「Stand」などが新境地を開きつつも、キラー・チューンといえる#5「Wield My Sword」を筆頭に、「MARCHING OUT」アルバム以来かというほど様式臭の強い楽曲が揃い(特に#7〜#9の流れはかなり強力)、個人的には非常に「らしい」アルバムであると感じる。ブルージーかつエモーショナルなギター・インストの「Blue」、3部構成の組曲形式のギター・インスト「Asylum」もなかなかの出来。ただ、ギター弾きじゃない人にはインストが多くて退屈かもね…せっかくマーク・ボールズが戻ってきたのに。まあ、そんなことを意に介する人間じゃないか。本作のネックはドラムのジョン・マカルーソ。技術的には巧い人なんだけど、明らかにパワー不足で、せっかく近来稀なほどメタリックな感触の楽曲が揃っているのに、迫力不足になってしまっている。惜しい。

YNGWIE MALMSTEEN
FACING THE ANIMAL
85
フェイシング・ジ・アニマル(1997)

イングヴェイの当時の奥さんとヤッちゃったことがバレたマイク・ヴェセーラがクビになり(BURRN!の来日こぼれ話で、マイクと奥さんが仲良くテレビゲームに興じていた、という話を読んだときからあたしゃ怪しいと思っていましたよ…:笑)、元SWEDISH EROTICA〜TREATのマッツ・レヴィンをVoに迎えて制作されたアルバム。しかし、本作に関してはシンガーよりも、ドラマーにかのコージー・パウエルが参加していることが大きな話題となった。コージーは本作発表後バイク事故で帰らぬ人となり、結果的に本作はコージーの遺作になってしまった。内容的には、日本人好みの哀愁系ハード・ポップ・チューン#7「Another Time」や、新妻エイプリルに捧げた甘いバラードの#5「Like An Angel」、ポップなコーラスが印象的な#9「Alone In Paradise」といった楽曲が象徴するように、かなり「歌」を重視したキャッチーな作品となっており、個人的な印象は「ODYSSEY part2」。#3、#4、#11あたりもなかなか渋い魅力を放っている。マッツ・レヴィンのVoは時々野卑に響くことがあり、個人的に好みではないが、ソツのない無難な仕事ぶりを見せている。日本盤ボーナスは疾走系様式チューンで、こういう曲が好きな日本のコア・ファンへのサービスか。

YNGWIE MALMSTEEN
MAGNUM OPUS
80
マグナム・オーパス(1995)

ラテン語で「大作」ないしは「傑作」を意味する大仰なタイトルを冠しながら、内容がタイトルに見合っていない印象のアルバム。イングヴェイの平均点を超えていると思える楽曲はキャッチーな#4「The Only One」と、劇的なメロディを持つ疾走チューン#10「Fire In The Sky」(この曲の歌詞をマイクが勝手に変えたことはイングヴェイの逆鱗に触れたようです)くらいで、あとは可もなく不可もない楽曲ばかり。前作「THE SEVENTH SIGN」を縮小再生産したようなアルバムというのがトータルの印象。ちなみに#6「Overture 1622」の1622とはイングヴェイのご先祖が銀鉱を発見して貴族に叙せられた年なんだとか。インタビューで「俺は貴族だ。正確には伯爵だ」と発言しているのを見て、僕は長年の疑問だった、おとぎ話に出てくる王子様は皆カッコいいのに、王子様の未来型であるはずの王様は太っている理由がわかったような気がしました。なお、イングヴェイはブルース・ディッキンソンにも「俺は貴族だ」と自慢し、「So What?(それがどうした?)」と返されご立腹だったようです。

YNGWIE MALMSTEEN
THE SEVENTH SIGN
86
セヴンス・サイン(1994)

90年代におけるイングヴェイの最高傑作との呼び声も高いアルバム。ヴォーカルは元OBSESSION〜LOUDNESSのマイク・ヴェセーラ。1曲目の「Never Die」はイントロから速弾き全開の疾走チューンで、ファンならガッツポーズ必至。そしてジミヘン風の「I Don't Know」、メランコリックかつキャッチーな「Meant To Be」、シングル・カットされたバラードの「Forever One」、ソリッドなR&R調の「Hairtrigger」、本作制作中に事故死した兄に捧げた泣きの名インスト「Brothers」、イングヴェイの楽曲中、最も「ドラマティック」という表現が相応しいタイトル曲、ブルージーな「Bad Blood」、当時新婚(再婚だけど)でアツアツだった妻、アンバーに捧げたバラードで、バッハの「G線上のアリア」の翻案といえる「Prisoner Of Your Love」、ヘヴィかつミステリアスな「Pyramid Of Cheops」、イントロのチェンバロが素敵なアップテンポのカッコいい曲「Crash And Burn」、と続き、物悲しいアコースティック・ギターの小品「Sorrow」で幕を閉じる、と各曲の個性が明確でバラエティに富んだ本作は、マイク・ヴェセーラの明るい声質もあり、初心者が取っ付きやすい一枚。日本盤ボーナス「Angel In Heat」は初のイングヴェイ自身がヴォーカルをとった曲で、全ての楽器をイングヴェイ自身がプレイ、自宅のスタジオで取ってライヴ風に仕上げたという、まさにオマケ的な一曲。日本ではhideの「HIDE YOUR FACE」に阻まれオリコン初登場1位こそ逃したものの、20万枚以上を売り上げる過去最大のヒットとなった。

YNGWIE MALMSTEEN
FIRE AND ICE
90
ファイアー・アンド・アイス(1992)

ELEKTRAに移籍して最初で最後のアルバム(アメリカでのセールス不振によって本作1枚で契約を切られてしまった)。日本ではオリコン・ヒットチャートで初登場1位を記録し、当時のHR/HMファンを驚かせた。本作はイングヴェイのアルバムの中では評価の低い一枚であり、駄作呼ばわりされることも少なくないが、点数を見ればおわかりになるように、個人的にはイングヴェイのアルバムで一番思い入れのある作品である(最高傑作である、とは言わないが…)。生オーケストラの起用や、ジャズ/フュージョンのスケールを使用した楽曲の存在、シタールを使用したエキゾチックな趣の楽曲など、楽曲のバラエティは過去最高で、この実験性をどう解釈するかによって評価が分かれるかもしれない。あるいは単純にマッタリとしたミドル〜スローテンポの楽曲が多いのが不評の原因か。ヨラン・エドマンのVoであればこそ、の#2「Dragonfly」の幻想的な浮遊感とか、僕は大好きだけどね。笑っちゃうほど超ポップな#3「Teaser」も好きだなあ。中間部に突如バッハが登場する#6「No Mercy」や#10「Forever Is A Long Time」といった疾走チューンの出来もいい。バラードの#11「I'm My Own Enemy」も前作の「Save Our Love」に負けず劣らずの美しい曲。日本盤ボーナス・トラックの「Broken Glass」もヨランの歌声が映える切ない曲で、ボーナスにしておくには惜しい出来。まあ、この思い入れの強さは、本作が僕にとって最初に聴いたイングヴェイのアルバムである、という部分も大きいのかもしれないけどね。

YNGWIE MALMSTEEN
ECLIPSE
88
エクリプス(1990)

ソウル・メイトだったはずのジョー・リン・ターナーとは結局アルバム一枚でケンカ別れ。スター然とした存在感を放つジョーにステージ上での注目を奪われがちだったことがイングヴェイには許せなかったようだ。強力なフロントマンがバンドを去ったことを悲観したヨハンソン兄弟もバンドを脱退、メンバーを一新して発表された本作は、アメリカでのキャリアがほとんどないスウェーデン人のラインナップによって制作された。中でもベースのスヴァンテ・ヘンリソンは、このバンドに参加する直前までオーケストラでコントラバスを弾いていたというから驚きである。Voに迎えられた元MADISON〜JOHN NORUMのヨラン・エドマンの声質もあり、サウンド的にはこれまでのイングヴェイの作品の中で最も北欧っぽさを色濃く感じさせる、繊細なサウンドに仕上がっている。キャッチーでありながら哀愁を強く感じさせる「Making Love」や「Judas」、疾走チューンの「Demon Driver」に「Motherless Child」、美しいバラードの「Save Our Love」など、妙にアメリカンだった前作と比べ、北欧的な感性が自然に現れた楽曲が気持ちいい(イングヴェイのジミヘン好きが高じた「Bedroom Eyes」は浮き気味だが…)。日本では本作もヒットしたものの、アメリカではプロモーションの不足もあってまったく話題にならず、セールス的には大コケ。そのためイマイチ評価の低いアルバムであるが、北欧っぽい雰囲気を愛する僕としては、名盤といわれる前作・前々作より好き、ということでこの点数。

YNGWIE J.MALMSTEEN'S RISING FORCE
ODYSSEY
87
オデッセイ(1988)

イングヴェイが元RAINBOWのジョー・リン・ターナーと組んだ、ということで話題を呼んだアルバム。「ソウル・メイト(当時のインタビューでジョーのことをこう呼んでいた)」と制作したアルバムということで、ソロ名義ではなくバンド名義でのリリース。制作開始直前にイングヴェイが交通事故に巻き込まれるという衝撃的な事件もあり、当時はまさに「満を持して」リリースされたアルバムだった。アルバム1曲目こそ、スウェーデン時代からの古いマテリアルであるという典型的様式ナンバー「Rising Force」で幕を開けるものの、全体的には前作にもましてポップかつキャッチーなテイストを持ち、当時のHR/HMブームにうまく乗ったアメリカンな作品となっている。ポップとさえ言えるコーラスが印象的な「Heaven Tonight」、アメリカ市場受けしそうなメロディをもった「Now Is The Time」「Crystal Ball」、初のヴォーカル・バラード「Dreaming」など、おそらくジョーのセンスが生かされていると思しき楽曲がアルバムを華やかに彩っている。「Deja vu」をはじめ、印象的なヴォーカル・ラインを持った楽曲が多く、そのことによってイングヴェイのギター・テクニックが事故からの回復が完璧ではないというマイナスを充分に埋め合わせており、イングヴェイ史上最高のセールスを記録した。

YNGWIE J.MALMSTEEN
TRILOGY
86
トリロジー(1986)

「Guitar Player」誌での部門賞の独占をはじめ、イングヴェイ・フォロワーと目されるギタリストたちが次々とデビューするなど、シーンにおけるイングヴェイの存在感が加速度的に高まった時期にリリースされた3rdアルバム。Voは元テッド・ニュージェントのバンドでベースを弾いていたマーク・ボールズに交代、素晴らしいハイ・トーンを聴かせる。ベースはマルセル・ヤコブの脱退のため(本作収録の「Liar」は彼について歌った曲と言われている)、イングヴェイ本人がプレイ。そういった事情もあってか、本作はバンド名義ではなくソロ名義で発表されている。音楽面では以前に比べ、かなり商業的というか「聴きやすさ」を意識して作られている感があり、メロディ・ライン、とくにサビのコーラスはかなりキャッチーなテイストを持っており、イングヴェイの代表曲のひとつに数えられる名曲「You Don't Remember, I'll Never Forget」をはじめ、耳なじみの良い楽曲が揃っている。イングヴェイが実は「泣き」にも長けたギタリストであることをフィーチュアしたインスト・バラードの「Crying」や、ネオ・クラシカル系ギタリストの教科書ともいうべき名ギター・インストの「Trilogy Suite Op.5」(ギターを弾かない人には退屈な曲かもね…)も収録した、名盤の誉れ高き一枚。個人的にはシンプルに過ぎるプロダクションが楽曲の魅力を充分に引き出していないような印象もあったりするのだが、こんなジャケットのアルバムがアメリカでゴールド・ディスクに輝いていたりするのだから、「いい時代」だったと言うべきか。

YNGWIE J.MALMSTEEN'S RISING FORCE
MARCHING OUT
88
マーチング・アウト(1985)

ALCATRAZZでの活動、および名曲ギター・インスト・ナンバーを多数収録した前作によって、ロック・ギター界の革命児としての評価を確立したイングヴェイの、RISING FORCE名義による2作目のアルバム。前作に引き続き、Voはジェフ・スコット・ソート、Keyは元SILVER MOUNTAINのイェンス・ヨハンソン。そして新たにDrにはイェンスの兄で、やはり元SILVER MOUNTAINのアンダース・ヨハンソン、Bにはマルセル・ヤコブが迎えられ、さながら「スウェーデン・オールスターズ」とでも呼ぶべき強力布陣となっている。音楽的にはDEEP PURPLE〜RAINBOWの流れを引き継いだ北欧様式美の王道を行きつつも、よりヘヴィで荒々しく仕上げられており、「北欧メタル」の軟弱なイメージを嫌うHR/HMファンにもアピールする音となっている。イントロに続く名曲「I'll See The Light Tonight」のドタマの「No〜!」のスクリームで鳥肌。他にも「Soldier Without Faith」や「Anguish And Fear」など、カッコいい曲が満載。「Disciples Of Hell」のソロの緊張感なんて失禁モノだね。異郷アメリカにおいて、あくまでスウェーデン人としての成功を目指したイングヴェイの心意気を示す「I Am A Viking」なんかも素敵。彼の作品中、最も剛直なHR/HM魂に満ちた名盤。音質が悪いのが玉に瑕。

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