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ホームコラム>年間ベスト2004


The Best 10 Albums of 2004

No.1



ANGRA / TEMPLE OF SHADOWS

彼らが現在最も音楽性の高いHR/HMバンドであることをあらためて証明してみせた名盤。コンセプト・アルバムとしての完成度も素晴らしい。サウンドから放たれる「本物」のオーラが眩しい一枚。

 


No.2



EDGUY / HELLFIRE CLUB

過去のHR/HMの美点を忠実に継承しつつ、それをフレッシュな感覚で呈示することに成功した稀有な名盤。

 

No.3



NIGHTWISH / ONCE

ヨーロッパを代表するバンドとしてUNIVERSALから放つ勝負作。美しきスケール感とヘヴィなエッジのバランスが斬新な、新たなるグローバル・スタンダード。

 

No.4



DREAM EVIL/ THE BOOK OF HEAVY METAL

「ヘヴィ・メタルの教科書」というタイトルに偽りなし。ヘヴィ・メタルの先達が呈示してきた美点を現代に伝える傑作ピュア・メタル・アルバム。

 

No.5



WITHIN TEMPTATION / THE SILENT FORCE

圧倒的な完成度を誇るシンフォニック・アレンジが劇的に描き出す美的世界はもはや人類普遍といっても過言ではないレベルに達している。

 

No.6



NOCTURNAL RITES / NEW WORLD MESSIAH

熱く、スケール感に満ちたサウンドが頼もしい。まさに孤高の正統派ヘヴィ・メタル・バンド。

 

No.7



MANIGANCE / D'UN AUTRE SANG

疾走感アップでテイクマイハート。確かな知性を感じさせるプログレ風のアレンジが曲の完成度を高めている。フランス語の歌唱も全く違和感なし。

 

No.8



DGM / MISPLACED

実力のあるバンドがメロスピをやれば、これほどまでに力強いサウンドが生まれるのか、と驚かされた一枚。

 

No.9



THUNDERSTONE / THE BURNING

もうSTRATOVARIUSクローンとは呼ばせない。粒よりの楽曲が揃った充実の一枚。

 

No.10



陰陽座 / 夢幻泡影

そろそろPOPな方向に向かうか、と思いきや、むしろ濃い方向に向かいつつあるような。独自の世界観をあらためて示した一枚。

 


The Best 10 Tunes of 2004

No.1 Mysteria / EDGUY
  21世紀版「Painkiller」。ブルータルなまでのヘヴィさと印象的なサビが完璧にマッチした名曲。

No.2 Wish I Had An Angel / NIGHTWISH
  ダンサブルな印象さえ与えるアレンジが斬新。美しいコーラスと、マルコ・ヒエタラの歌うワイルドなパートのコントラストが最高。

No.3 Heritier / MANIGANCE
  このサビ! 俺が聴きたいのはこういうサビなんだよ!

No.4 Spread Your Fire / ANGRA
  Fire!!!

No.5 Blood Red Sandman / LORDI
  バンドのイメージにピッタリなオカルト的ムードを持ちながら、極上にキャッチーな名曲。

No.6 No Way / DREAM EVIL
  モロにザック&オジーな、ダイナミックなリフ・ワークにシビれる佳曲

No.7 My Heaven Is Your Hell / LORDI
  これぞ魔界舞曲。踊り出さずにはいられない…。

No.8 Angels And Demons / ANGRA
  プログレ・メタル的な緊張感とANGRAならではの開放的で伸びやかなメロディの対比が絶妙

No.9 Against The Wind / DUNGEON
  硬質なパワー・メタルより、こういうキャッチーな曲作りにこそこのバンドの持ち味があると思う。

No.10 Side By Side / THUNDERSTONE
  イントロの重く引きずるようなリフが印象的なスピード・チューン。同アルバム収録のBreak The EmotionやTin Star Manもこの曲に負けず劣らずの秀曲疾走チューン。

 


2004年を振り返って


こうしてランキングを選出してみると、なかなか悪くないアルバムの揃った年であったことがわかる。平均点は決して低くない。しかし、にもかかわらずイマイチ不完全燃焼感があるのもまた事実だった。

その理由は実は明白で、期待していたアーティストの新作が、その期待に応えるものではなかったからである。具体名を挙げるなら、RHAPSODY、SONATA ARCTICA、HEAVENLY、DRAGONFORCE、TWILIGHTNINGといったあたりは、確実にTOP10に食い込んでくると思っていたのに、あまりガツンとくるものがなかった。残念である。

世界的には、SpainfarmがUNIVERSAL傘下となってワールドワイドな配給権を得たり、SHADOWS FALLやKILLSWITCH ENGAGEのようなメタル色の強いバンドが全米チャートにおける成功を収め、イングヴェイがG3のツアーをきっかけに再評価され、メジャーのEpicからアルバムがリリースされるなど、メタル復興の機運が高まりつつあったりするのだが、日本ではまったくそうした兆候はなく、むしろポニーキャニオンがHR/HMから撤退するなど、一段とマーケットの冷え込みを感じさせる年となった。

個人的なレベルでは、仕事の内容が大きく変わり、今までもかなり忙しかったのがさらに忙しくなった今年は、正直音楽を聴くことに割ける時間はかなり減ることになってしまった。もっと一枚一枚のアルバムを聴き込む時間があれば、このランキングも違ったものになったかもしれない。


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